落花生ができるまで

 
マルチ張り
保温や雑草防止のためのマルチと呼ばれるフィルムを張ります。
種まき
種は横向きにして、深さ3cm程の所に1粒か2粒ずつ、まいていきます。
発芽
種をまいてから一週間ほどで芽が出てきます。
開花
種をまいてからおよそ1カ月半。夏の到来と共に、黄色い可憐な花が咲き始めます。落花生の花は朝早く咲いて、強い日差しが照りつけるお昼頃にはしぼんでしまいますが、8月の中頃まで次々と咲き続けます。
子房柄が伸び始めたところ
花が咲いて数日たった頃、子房柄と呼ばれる花の茎のもとが伸びはじめ、地中にもぐっていきます。そして莢をつくり、それが落花生の実となります。
意外と知られていない落花生の実のなり方ですが、「花が落ちて実が生まれる」、文字どおりこれが落花生の名前の由来となっています。
収穫・地干し
いよいよ収穫です。子房柄が土にもぐってから2カ月以上が経ちました。種をまいてからおよそ4カ月です。土から掘った落花生の株は、逆さまにして1、2週間畑で乾燥させます。これを地干しと言います。
ぼっち積み
地干しが終わると、それを円筒状に積み上げる作業をします。きれいに積み上げられた落花生の山々。これをぼっちと言います。
1カ月ほどこの状態で乾燥させます。そうすることで豆の苦みが抜け、甘みと油がのる、ほどよい美味しさになります。
このぼっち、八街ではおなじみの風景、昔ながらの晩秋の風物詩です。
脱穀
程よく乾燥させたぼっちの落花生は、畑の中で脱穀されます。茎や中身のないカラのさやなどを吹き飛ばし、実がしっかり詰まったものだけを残します。